何となく調子が悪い、もしかして? ~自律神経失調症~

何となく調子が悪い、もしかして? ~自律神経失調症~

2014年04月01日(火)7:40 PM
 いよいよ4月、新しい年度です。何十年も約3年ごとに転勤(異動と言っていましたが)する仕事をしていたので、4月の緊張感はまだ忘れられません(笑)
 新しいメンバー、新しい仕事、何歳になっても一から仕事を覚えて人間関係を築きなおすのは大変なことで、4月の無理が5月以降に祟るのも恒例でした。顔が引きつる、吹き出物、お腹を壊すなど、自律神経の一つである交感神経が緊張しすぎた反動です。
 
 自律神経やホルモンは、心臓の鼓動、体温、ご飯の消化、喉の渇きなど意思とは関係なく、自動で調子を整えてくれる便利屋さんです。
 交感神経は主に、緊急時に働きます。山で熊に遭遇したら?戦うか逃げるか瞬時に行動することができるのは交感神経のお蔭です。
 でも、仕事や人間関係のような長期的なストレスでも交感神経が働いて、常に緊急モードになるため、だんだん疲れて色々な症状がでてしまいます。
 
 自律神経失調症になると、頭痛・めまい・息切れ・不眠・発汗・肩こり・動悸・腹痛・腰痛・下痢・便秘・倦怠感・イライラ・食欲不振・手足の冷えなど、色々な症状がでます。血圧、汗、食欲、尿や便の色や量など、意識的にかえられないものがたくさんあるからです。
 痛さやつらさは個人的なことなので、言葉につくしても共有はできません。「自律神経失調症」や「身体表現性障害」「うつ」「あらゆる検査の結果、異常はありません」と言われ、自分も不安なのに人に説明できないつらさが加わる方もいます。
 
 治療は服薬が主ですが、自律訓練法やカウンセリングの方もいます。もちろん、全人的な見方をするはりきゅうは、効果が高いと自負しています。
 もし、緊張やストレスが長引いたら、簡単で効果が高い自己ケアはどうでしょうか?
cat おきらく極楽ではお馴染み(笑)ですが、名付けて「熱唱大作戦」(笑)、熱唱が難しい場合は「簡単カラーブリージング」をお勧めします。
 「熱唱大作戦」は、大きな声で歌うことです。呼吸は、色々な健康法で取り上げられますが、自律神経を整える力があります。しみじみ歌っても、熱唱(笑)ならなおさら、息を吸うのもはくのも普段より大きくなります。そして肋骨の筋肉や、横隔膜、お腹も大きく動くし、歌は感情を動かす力もあります。一人でドライブ中などにお勧めです。
 言うことなしの歌ですが、寝る前や近所に遠慮がある時は「簡単カラーブリージング」がお勧めです。
 まずは楽な姿勢をします。膝を抱えて座るとか、お布団で丸まるとか、胎児のような姿勢で、今の自分に力を貸してくれそうな色を思い浮かべます。好きな色でいいです。何も浮かばない場合は、若さを保って幸せな気分にしてくれるピンクがお勧めです。
 自分の周りの空気がその色になって自分を包みこんでいるところを想像し、ゆっくり息をします。鼻から好きな色が体にゆっくり入り、体中を満たし、疲れと一緒にゆっくりはきだす、そんな感じです。
 好きな色のわた雲に包まれる、ぬくぬくの布団にくるまる、繭の中にいるなどのイメージだけでもホッとします。慣れれば姿勢に関わらずにこの呼吸ができるので、電車の中でもできます。
 ちょっと疲れた時、ストレスの合間にワンテンポ、リラックスタイムです。
 

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